スキップフロアの家はやめたほうがいいのか|メリット・注意点・後悔しないための設計ポイントを解説

開放的なリビング|スキップフロアの家はやめたほうがいいのか|メリット・注意点・後悔しないための設計ポイントを解説

スキップフロアのある家は、床の高さに変化をつけることで、住まいに立体感と遊び心を生み出す設計手法です。

視線の広がりや収納アイデアなどに魅力を感じ、住まいづくりに取り入れたいと考える方も増えてきました。

しかし、暮らし方と合わなければ、不便さや後悔の原因になることもあります。

そこでこの記事では、スキップフロアの基本的な考え方から、メリットや注意点、後悔しないためのコツを解説します。

スキップフロアのあるおしゃれな家を建てたい方、限られたスペースでも広々と見える快適な家を目指す方に役立つ記事ですので、ぜひ最後までごらんください。

このコラムのポイント
  • スキップフロアとは、床の高さをずらして空間を立体的につなぐ設計手法です
  • 限られた敷地でも広がりや収納スペースを生み出せます
  • 開放感やデザイン性にすぐれ、暮らし方が広がります
  • 段差や空調、バリアフリーなど注意点を確認し計画しましょう。
  • 法規制や構造面にも配慮し、理想のスキップフロアを実現しましょう

スキップフロアとは|段差を使って空間をつなぐ設計

趣味スペースとスキップフロア|スキップフロアの家はやめたほうがいいのか|メリット・注意点・後悔しないための設計ポイントを解説

スキップフロアとは、床の高さを半階ずつずらすことで、フロアをゆるやかに分けながらも視線や空間がつながる設計を指します。

階ごとに明確に分けるのではなく、その間に中2階や中3階といったスペースを加えることで、暮らしに立体的な動きと変化を取り入れられるのが特徴です。

特に、以下のような要望がある方に向くスタイルだといえます。

  • 限られた敷地でも広がりを生み出したい
  • オープンな間取りにしたいが、部屋を緩やかにゾーニングしたい
  • 収納や多目的スペースを工夫したい

スキップフロアは、間取りの自由度が高く、空間に表情をもたらす設計です。

次の章では、スキップフロアのメリットをご紹介します。

スキップフロアのメリット|開放感と機能性

開放的なリビング|スキップフロアの家はやめたほうがいいのか|メリット・注意点・後悔しないための設計ポイントを解説

スキップフロアは、一般的なフラット構成の住まいにはない独自の魅力があります。

デザイン性にすぐれた住空間を演出しながら、暮らしやすさにも配慮できる点が人気の理由です。

  • 開放感が生まれる(視線が抜けて実際より広く感じられる)
  • 天井が高くなり、明るさや風通しがよくなる
  • 家族の気配を感じられる、つながりのある間取りが実現する
  • 小上がり・収納・書斎などに段差を活用できる
  • スペースごとの使い分けがしやすく、生活にメリハリが生まれる

スキップフロアは、中間階に設けた小さな書斎や、おこもり感のある読書スペースなど、暮らしの楽しみが広がる設計です。

スキップフロアが「やめたほうがいい」と言われる理由

開放的なスキップフロアのある家|スキップフロアの家はやめたほうがいいのか|メリット・注意点・後悔しないための設計ポイントを解説

利点の多いスキップフロアですが、「やめておけばよかった」と後悔するケースもあります。

以下は、その理由の例です。

  • 段差の移動が多く、家事や生活がしづらい場合があ
  • 将来的にバリアフリー化が難しい
  • 空間が広がるぶん、冷暖房が効きにくくなり、光熱費の増加につながることがある
  • 掃除機やロボット掃除機の動きに制限がある

段差が生む開放感は魅力ですが、それが逆に暮らしにくさにつながることもあるため、ライフスタイルや家族構成に合わせて慎重に計画することが重要です。

スキップフロアで後悔しないために|注意点と解決策

ワークスペース|スキップフロアの家はやめたほうがいいのか|メリット・注意点・後悔しないための設計ポイントを解説

スキップフロアは、暮らし方に合わせて設計すれば、快適な家になります。

後悔しないためには、以下のポイントを意識しましょう。

段差に「意味」を持たせる

おしゃれさやデザイン性だけでスキップフロアを採用すると、動線に無理が出るなど後悔のもとになる可能性があります。

段差を設ける場所とその用途については、以下のような観点で検討しましょう。

以下のようなポイントは判断の材料になります。

  • 書斎やキッズスペースなど、用途が明確な場所に向く
  • 毎日何度も往復する場所は、段差がリスクになることも
  • 掃除や配膳など家事動線の中では、段差を避ける

空調・照明計画を慎重に行う

空間に広がりが生まれると、冷暖房効率が課題になる場合もあります。

スキップフロアには、以下のような工夫が必要です。

  • シーリングファンや壁付けファンで空気を循環させる
  • 高天井や中2階にも対応した照明計画(ダウンライトや間接照明)を採用する
  • 各階で温度差が出ないよう、エアコン位置に配慮する

将来のライフスタイルも考慮する

今は快適でも、将来的に段差が負担になる可能性があります。

次のような工夫があると安心です。

  • 段差に手すりを設置できる構造にしておく
  • スロープや昇降機の設置スペースを確保しておく
  • 平屋ベース+スキップフロアなど、可変性のある設計にする

法規制や構造面にも配慮する

スキップフロアは魅力的な設計手法ですが、建築基準法や構造設計の観点からも、いくつか注意すべき点があります。

解決策も合わせて確認しましょう。

床面積や階数の扱いに注意する

スキップフロア部分がどのように法的にカウントされるかは、地域の建築基準や行政の判断により異なります。

容積率や延床面積の扱いが変わる場合もあるため、設計段階での確認が重要です。

構造上のバランスに影響する可能性がある

床の高さが不均一になることで、耐震設計や構造バランスに影響が出る場合があります。

特に木造住宅では、梁や柱の配置に高度な調整が求められるため、経験豊富な設計士や工務店と連携して計画を進めましょう。

こちらの記事でも、リビングの間取りで失敗しないための注意点などをご紹介しています。

合わせて、参考になさってください。

>関連リンク:リビングの間取りで失敗しない!注意点や間取りアイデアを解説

平屋とスキップフロアの相性|組み合わせ例

造作カウンターのあるスキップフロア|スキップフロアの家はやめたほうがいいのか|メリット・注意点・後悔しないための設計ポイントを解説

「スキップフロアのある家=2階建て」をイメージされる方は多いのではないでしょうか。

しかし、実は平屋との相性もよいのです。

平屋では屋根の高さを自由に設計できるため、空間を立体的に使えます。以下は、相性のよい組み合わせ例です。

  • 勾配天井の一部にロフトや中2階を設ける
  • 小上がりの和室をダイニングの隣に配置する
  • 階段を使わず「緩やかな高低差」だけを追加する

このような工夫により、平屋でも奥行きと高低差による豊かな空間設計が可能になります。

こちらの記事でも、スキップフロアと相性のよいリビング続きの和室について詳しくご紹介しています。

合わせて、参考になさってください。

>関連リンク:リビング続きの和室が心地よい理由|後悔しない間取りと活用法を解説

まとめ|スキップフロアは「納得して選ぶ」ことが大切

この記事では、スキップフロアの基本的な考え方から、メリットや注意点、後悔しないためのコツを解説してきました。

スキップフロアの家には、部屋に奥行きを持たせたり、暮らしの幅を広げたりと利点が多くあります。

デザイン性だけでなく、生活スタイルと合っていれば、心地よく過ごせる住空間を実現できるのも魅力です。

採用の目的や、将来の変化を見越した設計を行うことで、納得のいく家づくりが叶います。

スキップフロアのある家をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

専門家目線で、お客様のご希望やライフスタイルに合ったスキップフロアのある家をご提案させていただきます。

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