高天井のある家の魅力とは|照明選びと間取りの工夫、気になる費用や注意点を解説
高天井の家は開放感を与え、住まいの魅力を引き出す手法ですが、一方で「照明はどうするのか」「冬は寒くないのか」といった課題も気になるものです。
そこでこの記事では、高天井を家に取り入れるメリットや注意点、照明の工夫や費用の目安まで、くわしく解説します。
高天井を採用した、おしゃれな家づくりを計画中の方に役立つ記事ですので、ぜひ最後までごらんください。
このコラムのポイント |
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Contents
高天井とは|天井高の目安
天井を高く設計した「高天井(たかてんじょう)」は、家の印象を引き上げる工夫のひとつです。
空間にゆとりのある家づくりを好む方に人気の手法で、以下のような天井高が目安になります。
- 一般的な住宅では、天井高は2.4m〜2.5m程度が標準とされる
- 高天井は、2.7m以上が目安となる
- 吹き抜けになると、5mを超えるスケール感のある空間になることも
「吹き抜け=高天井」と思われがちですが、実際には少し異なります。
吹き抜けは上下階にまたがって天井がない構造であるのに対し、高天井は1階部分だけで高さを確保する設計です。
高天井のある家の魅力とは
天井が高いと、開放感を演出できるため、空間にゆとりを感じられます。
たとえばリビングや玄関など、家族や来客の目にふれやすい場所に取り入れると、家の雰囲気が明るく、開放的に感じられるのが魅力です。
また、高い位置から光を取り入れられるため、自然光が室内の奥まで届きやすくなります。
風の通り道も広がり、ふと見上げたときに「気持ちがいいな」と思える開放感は、高天井ならではの魅力です。
高天井の注意点|冷暖房効率・照明設備など
魅力の多い高天井ですが、住んでから「こうしておけばよかった」と後悔しないよう、注意点にも目を向けておきましょう。
以下のポイントを押さえて、慎重に計画することが快適な高天井の家づくりのコツです。
- 天井が高くなると、室内の体積が増えるぶん、冷暖房の効率が落ちる可能性がある
- 特に冬は、暖かい空気が上にたまりやすく、足元が寒く感じることも
- 照明や設備のお手入れが難しい
- 天井が高いと、照明器具の交換や掃除に手間がかかる
高所に設置する照明や設備は、できる限りメンテナンスがラクなタイプを選ぶと安心です。
さらに、音の響き方も一般的な天井高に比べて違いがあります。
広がりのある空間は気持ちが良い反面、反響して声やテレビの音が聞き取りにくくなるケースがあるため、素材や家具の配置で調整しましょう。
こちらの記事では、高天井と合わせて検討したい、吹き抜けリビングのメリット・デメリットや間取りの実例について詳しく解説しています。
合わせて、参考になさってください。
>関連リンク:吹き抜けリビングのメリットとデメリット徹底比較|間取り実例、寒さ対策のコツ
高天井と照明のバランス|心地よい明るさを確保する方法
天井が高い空間は、それだけで光が遠く感じられます。
そのため、照明の「配置」と「選び方」がとても大切です。
以下で、心地よく明るさを確保する方法をご紹介します。
ペンダントライトで、空間にアクセントを
高天井に設置する照明の定番といえば、ペンダントライトです。
光源を少し低めに下げることで、手元までしっかり明るくなり、空間にリズムも生まれます。
デザイン性の高いものを選べばインテリアの主役としても際立つため、空間全体の美観も慎重に計画しましょう。
ダウンライトを上手に使う
ダウンライトは、光を分散させるのに適しています。
複数設置することで、空間の隅々まで光を届けられ、壁に向けて設置することでやわらかい雰囲気もつくれます。
スタンドライトやテーブルランプなどの補助照明と組み合わせて、光の演出を楽しみましょう。
間接照明で空間に奥行きを
梁や壁に沿わせるように設置する間接照明は、影の出方がとても美しく、空間の高さをより印象的に見せる手法です。
夜はやわらかい光が広がり、リラックスできる空間を生み出します。
お手入れのしやすさも忘れずに
高所に取り付ける照明は、なるべく長寿命なLEDを使用しましょう。
最近はリモコン式や調光・調色ができるタイプもあり、暮らしに合わせて選べます。
必要に応じて昇降式の器具を取り入れるのも、使いやすさを高める一案です。
ご家族のライフスタイルに合わせて、お手入れのしやすさも考慮して選びましょう。
高天井にかかる費用目安|一般的な天井よりも高め
高天井を取り入れると、通常の天井よりも工事費が高くなる傾向があります。
天井材や断熱材が多く必要になることに加えて、施工にも手間がかかるためです。
おおまかな目安としては、以下の通りです。
- 通常の天井(2.4m)を2.7m程度に上げる場合:+10万〜30万円
- 吹き抜けを設ける場合:+50万円〜100万円以上
ただし、空間の一部だけを高くしたり、勾配天井を活用することで、コストを抑えながらも広がりのある空間をつくれる場合があります。
こちらの記事では、勾配天井のメリット・デメリットについて詳しく解説しています。
合わせて、参考になさってください。
>関連リンク:平屋の勾配天井とは|メリット・デメリットや後悔しないためのポイント、施工実例も紹介
高天井を取り入れるのに適した場所
高天井は、開放感を生み出したい場所に部分的に取り入れるのがおすすめです。
「人が集まる場所」など、ご家族や来客が長く時間を過ごす場所に取り入れたり、住まいを印象付けたりする場所に高天井を採用しましょう。
以下のような場所は、高天井が適しています。
- リビング:ご家族や来客が長い時間を過ごす空間
- 玄関:住まいの顏となる空間
- ダイニング:家族団らんの空間
寝室や書斎などは落ち着いた、リラックス感のある空間が求められます。
高天井では落ち着かない印象になる場合もあるため、あえて天井を少し低めに設計し、包まれるような安心感を演出するのもひとつの考え方です。
まとめ|高天井を取り入れるなら、照明と空調の工夫を
この記事では、高天井を家に取り入れるメリットや注意点、照明の工夫や費用の目安まで、解説してきました。
高天井は、暮らしにゆとりと美しさをもたらす手法です。
空間の広がりや自然光の取り込み方、天井の高さを活かしたインテリアなどにより、日々の暮らしがより彩り豊かになります。
一方で、照明計画や空調の工夫、将来的なメンテナンスのしやすさまで含めて検討しなければ、後悔しかねません。
「どのように暮らしたいか」をイメージしながら、高天井を取り入れましょう。
私たちは、の高天井を含む、快適な家を専門家目線からわかりやすくご提案します。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
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