玄関の吹き抜けのメリット・デメリット|後悔しやすいポイントと快適にする6つのアイデアも紹介

玄関の吹き抜けは、空間を明るく開放的に演出できる点や、通気性の良さなど多くのメリットがあります。
その反面、温度管理の難しさや、メンテナンスや掃除の大変さなど、注意すべきデメリットもある間取りです。
そこで当記事では、玄関の吹き抜けのメリット・デメリットとあわせて、より快適にする6つのアイデアを紹介します。
また、玄関に吹き抜けを設置しないほうがいいケースも解説しますので、家づくりの参考にしてください。
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Contents
玄関の吹き抜け|おすすめな理由とメリット

吹き抜けをあえて玄関に設けることで、広がりのある明るいおしゃれな空間が演出できます。
また、通気性が高くなり、においや湿気がこもりにくくなるため、来客時にも良い印象を与える点もメリットです。
さらに、固定資産税が抑えられるケースもある玄関の吹き抜けのメリットについて、以下で詳しく紹介します。
視界が縦に広がり開放的な印象を与える
玄関の吹き抜けは、家に入った瞬間の圧迫感を抑え、開放的な印象を与えます。
視線が上方向へ自然に抜けるため、コンパクトな玄関でも実際より広く見える点がメリットです。
さらに、玄関全体の空間にすっきりとした余裕が生まれ、毎日の出入りもスムーズになります。
高い位置から自然光を取り込める
玄関の吹き抜けは、天井近くや2階部分に窓を設けることで自然光を取り入れやすい点がメリットです。
天井付近や2階ホール側から光が入るため直射になりにくく、玄関全体にやわらかな明るさが広がります。
さらに、高い位置の窓は周囲の建物や家具の影響を受けにくく、照明に頼りすぎない玄関づくりにつながります。
明るくおしゃれな演出ができる
玄関の吹き抜けは、明るさと空間の広がりを活かし、特別な演出がなくてもおしゃれな印象になる点がメリットです。
高い位置から光が入るため、時間帯によって表情が変わり、玄関まわりに奥行きが生まれます。
また、収納や動線を優先しても、吹き抜けによる高さと明るさで、閉塞感が出にくくなるのも特徴です。
通気性が高くにおいや湿気がこもりにくい
玄関の吹き抜けは、上下階で空気の逃げ道があるため通気性が高く、においや湿気がこもりにくい点がメリットです。
一般的な玄関では空気が滞留しがちで、梅雨時や雨の日にはとくに湿気がたまりやすくなります。
湿気がたまった状態を放置すると、カビが発生する原因になるため注意が必要です。
湿気がこもりにくい吹き抜けのある玄関は、一年を通して清潔な状態を保ちやすく、カビ対策につながります。
固定資産税が抑えられるケースがある
玄関の吹き抜け部分は床として計算されないため、固定資産税が抑えられるケースがあります。
固定資産税の評価は床面積が広いほど、高くなりやすい仕組みです。
そのため、玄関の吹き抜けは、間取りや設計の工夫次第で税負担が軽くなる可能性もあります。
ただし、自治体によって判断が異なる場合もあり、設計次第で生まれるメリットのひとつとして考えておくと安心です。
>関連リンク:吹き抜けを快適に保つ設計のポイント|「エアコン効率」と「寒さ対策」を重視した家づくり
玄関の吹き抜け|後悔しやすいデメリット

玄関の吹き抜けは、メリットが多い反面、後悔しやすいデメリットもあります。
吹き抜けは縦に空間を使うため、2階の部屋数が少なくなり温度管理が厳しくなりがちです。
また、来客時の目線やメンテナンスの大変さに後悔を感じるケースも少なくありません。
ここでは、吹き抜けのある玄関を作る前に知っておきたい後悔しやすいポイントや、デメリットを紹介します。
2階の部屋数が少なくなる
玄関に吹き抜けを設けると、2階の床面積が減り、部屋数が少なくなる点がデメリットです。
お子さまの成長や家族構成の変化にあわせて、吹き抜け部分を部屋としてリフォームするケースもありますが、構造や梁の位置によって難しい場合もあります。
将来の使い方まで想定したうえで判断することが、後悔しないポイントです。
玄関の温度管理が難しい
玄関の吹き抜けは、上下階の空間がつながる構造上、空調を使わないと温度管理が難しくなる点がデメリットです。
縦につながった空間は空気が滞留しやすく、夏場は熱気や湿気を含んだ「ジメジメ」「ムワッ」とした空気が玄関に残りやすくなります。
さらに、冬場は暖かい空気が上に逃げやすく、1階が寒くなる傾向が見られるため、設計段階から空調・温度管理の工夫が求められます。
来客時の目線が気になる
玄関の吹き抜けは、来客時の目線が気になるデメリットがあります。
吹き抜けに階段を設置した場合や、居室のドアや廊下が面していると、家の中の様子が伝わりやすくなる点も後悔ポイントです。
また、玄関に誰かいる間は、部屋から出るタイミングをためらってしまうケースもあります。
「見えてしまう」「気まずい」といった感覚は、暮らし始めてから気づきやすい部分です。
照明や高所のメンテナンス・掃除が負担になる
玄関の吹き抜けは、年数が経つほど、照明や高所の掃除・メンテナンスの負担が大きくなる点がデメリットです。
高い位置に照明を設置すると、掃除のたびに脚立が必要になり、状況によって業者に依頼するケースも出てきます。
また、デザイン性が高い照明器具を採用した場合、手入れを怠ると汚れが目立ちやすくなる点も注意が必要です。
>関連リンク:注文住宅で後悔ばかりになってしまう理由とは|用途別ランキングと後悔を避ける5つのポイント
吹き抜けのある玄関をより快適にする6つのアイデア

ここからは、吹き抜けのある玄関をより快適にするアイデアを紹介します。
ご家族の安全を守る転落防止ネットや、エアコンの効率をアップさせる対策も欠かせません。
また、断熱材やLED搭載の照明器具、スケルトン階段など、吹き抜けならではの生活を楽しむ設備導入もおすすめです。
詳しく解説しますので、ぜひ家づくりの参考にしてください。
転落リスクを減らす|転落防止ネット
玄関の吹き抜けでは、安全性への配慮として転落防止ネットの設置がおすすめです。
転落防止ネットは、手すりのすき間を埋める役割があり、視界を遮らず安全性を高められます。
2階や階段まわりの手すりは、すき間や形状によって、小さなお子さまがすり抜けてしまうリスクも指摘されています。
万が一の事故を防ぐためにも、デザイン性と安心感をプラスできるアイデアのひとつです。
エアコンの効率アップ|シーリングファン
シーリングファンは、吹き抜けのある玄関でエアコンの効率アップにつながる対策です。
吹き抜けは空調管理をしないと空気が循環しにくい構造のため、暖かい空気と冷たい空気が分かれやすく、温度ムラが発生しやすくなります。
天井付近に取り付けたシーリングファンで空気を循環させることによって、エアコンの効きも改善され、光熱費の節約にも役立ちます。
音の広がりも抑える|断熱材
吹き抜けのある玄関は音が伝わりやすいため、断熱材の使用も効果的です。
玄関での会話や生活音が、吹き抜けを通して2階の居室まで響いてしまうケースも少なくありません。
断熱材は温度調整の役割もありますが、スポンジのように細かいすき間を持つ素材が音を吸収し、反響を抑える働きがあります。
ただし、断熱材は壁や床に組み込む材料のため、後付けで取り入れる場合は、大がかりなリフォーム工事が必要になります。
メンテナンスの負担を減らす|LED搭載の照明器具
玄関の吹き抜けの照明は、凝ったデザインや高所に設置されているものも多く、メンテナンスの負担を減らす工夫も大切です。
吹き抜けの玄関で使われる照明は、以下のように種類やデザインが豊富な点も特徴です。
| 照明の種類 | 特徴 | メンテナンスのしやすさ |
| ダウンライト | 天井に埋め込むタイプ | ホコリが目立ちにくく、掃除や交換の負担を抑える |
| ペンダントライト | 天井から垂れ下がるタイプ | 高さによって掃除や交換の負担が増えるため、設置位置の工夫が必要 |
| シーリングライト | 天井に直接取り付ける一般的なタイプ | 高所作業になるケースもあり、メンテナンス時には注意が必要 |
| ブラケットライト | 壁に取り付けるタイプ | 手が届く位置に設置しやすいためメンテナンスがしやすい |
| スタンドライト | 床に置くタイプ | 移動や交換が簡単 |
また、一般的な蛍光灯や白熱球は、数千時間〜1万数千時間が目安とされる製品が多いのに対し、LED搭載の照明器具は数万時間の使用が目安とされています。
開放感を最大限に活かす|スケルトン階段
スケルトン階段は、踏み板のみで作られた階段で、吹き抜け玄関の開放感を最大限に活かせるアイデアです。
階段の一段一段が板だけで構成されており、向こう側が透けて見え、玄関全体が広く感じられます。
圧迫感を抑えながらすっきりした印象になるため、明るく開放的な玄関にしたい場合におすすめです。
風水的にもおすすめ|吹き抜け部分に観葉植物
吹き抜けのある玄関には、良い気を呼び込む風水的なアイデアのひとつとして、観葉植物がおすすめです。
風水では、玄関は「気の入り口」とされていますが、吹き抜けは気が上に抜けやすい空間と考えられています。
そのため、吹き抜けになにも置かず開放しすぎると、良い気が抜けて落ち着きに欠ける場所とされることもあります。
葉の広がるタイプのグリーンや背の高い観葉植物を取り入れると、気の流れを整えながら、居心地の良い玄関づくりに効果的です。
玄関の吹き抜けを設置しないほうがいい場合

玄関の吹き抜けは、優先順位やライフスタイルによって設置しないほうがいい場合があります。
デザインより断熱や気密性を最優先したいケースや、生活音や来客の視線を気にせず生活したいご家族は、吹き抜けの設置は避けたほうが無難です。
また、将来的に部屋を増やしたい、玄関収納を重視したいケースも当てはまります。
さらに、既存の構造を変えにくい家のリフォームについても、以下で詳しく解説しますので、家づくりの参考にしてください。
玄関の断熱・気密性を最優先したい場合
断熱・気密性を最優先したい場合、玄関の吹き抜けは設置しないほうがいい場合があります。
吹き抜けは、空間が縦に広がるため、上下で温度差が生じやすい点が特徴です。
また、玄関の吹き抜けは、外気の影響で寒暖差や湿度が生じやすくなり、空調効率が下がることもあります。
そのため、一年を通して快適な玄関を保ちたい場合は、空間を区切ったコンパクトな設計が向いています。
生活音や来客の視線を気にせず生活したい場合
生活音や来客の視線を気にせず生活したい場合は、玄関の吹き抜けは設置しないほうが安心です。
玄関の吹き抜けは上下階で音が伝わりやすく、ご家族の会話やテレビの音、足音やドアの開閉音など、思った以上に響くことがあります。
また、来客のたびに玄関から室内が「見られてるかもしれない」と、落ち着かないと感じる方も少なくありません。
生活音や視線は、一度意識すると小さな音や動きまで気になりやすいため、落ち着いた暮らしを重視する方には独立性の高い玄関プランが向いています。
将来的に部屋を増やしたい場合
将来的に部屋を増やす可能性がある場合は、玄関の吹き抜けは不向きです。
吹き抜けは、後から壁や床を追加しようとすると、建物全体に手を加える大がかりなリフォーム工事が必要になる可能性があります。
お子さまの成長や在宅ワークなど、暮らしの変化に対応させたい場合は、将来の使い方まで見据えた計画が大切です。
玄関収納を重視したい場合
玄関の収納を重視したい場合、吹き抜けのある玄関は不向きなことがあります。
吹き抜けを設けると壁面が減り、収納スペースが限られるため、靴以外の荷物があふれがちです。
コートやベビーカー、アウトドア用品など、玄関に物が集まりやすいご家庭では、収納を優先した玄関プランが向いています。
既存の構造を変えにくい家のリフォーム
既存の構造を変えにくい家のリフォームの場合、玄関の吹き抜けが難しいケースが少なくありません。
構造上の制約には、次のような例があります。
- 梁の位置が低い
- 耐震壁が集中していて、撤去や移動が困難
- 上下階で柱の位置が揃っていない
- 築年数が経過しており、耐震基準にあわせた大規模な補修が必要
建物の状態によっては、リフォームというより建て替えに近い工事になることもあります。
玄関の吹き抜けは、見た目や流行だけで判断せず、建物の構造や将来性を見据えた計画が大切です。
>関連リンク:注文住宅で叶える「吹き抜け空間」の魅力とは|開放感と快適性を両立する設計ポイント
まとめ|玄関の吹き抜けはライフスタイルとの相性が重要
玄関の吹き抜けは、開放感やおしゃれな見た目が魅力ですが、断熱性や音の広がり、将来の間取り変更など、暮らしやすさに影響する部分も多くあります。
見た目の華やかさだけでなく、ご家族のライフスタイルにあわせた住まいが実現できるかどうかを、見極めることが大切です。
さらに、メリットとデメリットの両方を理解したうえで計画を進めると、後悔しない玄関づくりにつながります。
レジェンドホームでは、茨城県南部および千葉県北西部の一部エリアを中心に、ご家族の暮らしに寄り添う家づくりの提案をしています。
吹き抜けのある玄関はもちろん、理想の家づくりを考え始めた方も、どうぞ気軽にご相談ください。
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